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犬の消えた日

犬の消えた日

井上 こみち 著

『ディロン~運命の犬』を書いた方!と言うところに目がいき
大して内容も確かめずに、『犬の本』という事で購入しました。

『軍用犬』の存在は知っていました。
どんな使われ方をしたのかも、知っていました。
その殆どが、飼い主の元に帰らなかった事も…

しかし、この本を読むまで『供出』 ・ 『献納』という形で、
家庭犬が戦争の犠牲になっていたなんて!…知りませんでした。

*****

日本がアメリカ・イギリスに宣戦布告した頃の話。
幼いさよ子が可愛がっていた二頭のシェパードが、軍用犬として出征した。
兵士と共に戦うため前線に送られたのだ。
これは大変名誉な事で、町の人が兵隊さんを送り出す時と同じように祝ってくれた。
『お国のために!』という時代である。

しかし、幼いさよ子にとって、それはとても哀しい出来事で
二頭のことを思い出しては、暗く沈みこむような毎日だった。
見かねた両親が、これならば軍用犬にならずに済むだろうと
柴犬の子供を譲り受けてきた。
当時、犬を飼うのには、犬税を払い登録をし、
狂犬病の予防注射をしなければならなかったので
何処の家でも気軽に犬を飼う!…という事は出来なかった。

上野動物園の動物達が処分された頃と同じ頃…

『犬をお国の為に供出しましょう!運動』が始まった。
毛皮は、軍服の裏に防寒として貼る為。
肉は、食用・肥料にするため?
登録がしてあるので、逃げる事も隠すことも出来ない。
拒否すれば『非国民』と呼ばれ、配給を受けられないなどの嫌がらせを受ける
憲兵に目をつけられたら、生きていくのが困難な軍国主義の時代だ。

さよ子の柴犬にも、『供出命令』が…

*****

時代が時代だっと言っても、狂っている!
集められた犬たちは、翌日には撲殺された。
飼い主も辛いが、撲殺する係の人間も辛かっただろう。

中には供出を拒否して、犬を野に放つ人も居ただろう。
『もしかしたら生き延びるかもしれない』と…
または、非国民の烙印を押されても、抵抗し続け犬を守った人も居ただろう。

日常なら考えられないような、無慈悲な事も、残酷な事も
神経が麻痺したかのように平気で行われるのが、戦争という狂気だろう。

今の時代も、年間30万頭もの犬猫が殺処分されている。
泣く泣く手放した飼い主と、身勝手な理由で遺棄する飼い主とでは
全然心持ちが違うが、犬猫にとっては人間によって翻弄される命に違いは無いと思う。
考えさせられる一冊だった。

*-*-*-*-
この本は、事実を元に書かれた物語です。
「犬の供出・犬の献納」で検索すると、あらましが判ると思います。

参考 * http://news.livedoor.com/article/detail/3267464/ など


私の評価
辛すぎです…★★★☆☆

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